吉祥寺で暮らして働くマーケッターの、本と映画と仕事の日記
08年前半のまとめ
今日は6月30日。今年もちょうど前半が終了。前半大晦日。
そういうわけで、この半年について。

■仕事

先日計算したけれども、この半年の売り上げは相当いい。過去最高を更新。
折り返しっつても、これからの半年はこれまでと同じ額はいかないとは思うけれども。
なぜなら、私の場合、一番の売り上げタイミングが、1月〜3月なんで。

今年度の好調の原因はたぶん、これまでのお客さんとも良好かつ順調に売り上げが続いているのに加えて、新しく柱とも言えるようなお客さんとのおつきあいが本格的に始まったため。
これまで全顧客企業数が13社くらいで、そのうち、2社が超大黒柱って感じだったのが、さらに3本目の柱が建った感じがする。

■本

読んだ本で最大の成果は

(1)角田光代「対岸の彼女」

これはびっくり。それまでチョボチョボ読んでいた他の角田光代とはまったくの一線を画す。
メチャメチャありふれた題材でありながら、どうしてこんなに感動的な物語になるのか、本当に不思議。まさに小説の底力を感じた。
同じ直木賞受賞作でもある、唯川恵「肩越しの恋人」も、考えてみたら同じような題材。現代の対照的な生き方をする二人の女性の物語という意味で。しかあああし、この角田光代の代表作とは月とすっぽん。まるっきりレベルが違う。
あらためて思うことは、小説というのは、「あらすじ」なんかどーでもいいんだよなぁということ。
物語に大事なことは、ストーリーテリングじゃない、ディティールだけだと、本当に思う。ディティールの積み重ねでしかないね、あらゆる芸術は。
とにかく、ストレートに感動したという小説なんて、久しぶり。

(2)西村賢太「けがれなき酒のへど」

一連の西村シリーズ。素晴らしい。私小説の力を、このわがままなDV男が一人で蘇らせたと思う。
車谷長吉じゃー無理だったんだと、西村賢太だからこそだと。
今いちばん応援したい作家。
この人のことを誉めるとき、ネット上ではみんながこういう
「おもしろい、だけど、売れちゃったら、ダメになるだろうね」
・・・確かに、そりゃーそうかもしれない。
しかし、ホントにダメになるかどうか、私は確かめてみたいと思う。
芥川賞の選評で
「この人は大笑いだけれども、本人は笑われてるとは思ってないだろうからダメ」
というニュアンスのことが出てたようだが、そりゃそうかもしれない。
つまり、この無自覚な貧しい今がそのまま切り取られているからの奇跡的な(偶然の)傑作が昨今の一連のものだろうというのが、世間の西村評の多くを占めているようだ。
そういう言い方をみながしたがるのはとてもよくわかるけれども、私はそれでもあえて、心から期待している。どうぞそういう斜に構えた批評家たちを乗り越えて、いつまでだっても、金にせこくて、性欲が強く、情けなくて、暴力的で、サイテーな西村賢太であってほしい。そして永遠に、あのわけのわからんダーレも知らない妙な作家のことを奉りつづけて、賞金はみな無意味に浪費してほしいと思います。
とにかく心から応援したい、西村賢太。マジで、今イチオシ。


■映画

(1)「クローバーフィールド」

あーもーこれ最高。この方面で今最高の到達点。「グエムル」は超えたと言える。

(2)「クワイエットルームへようこそ」

これが、意外とよかった。似たようなスタンスの映画「腑抜けども〜」よりもずっとコッチの勝ち。

「インディジョーンズ」はまあ、ファンサービスというか、お祭りみたいなもの。


そんな感じの08年前半。
08年後半も張り切ってGO!!
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