吉祥寺で暮らして働くマーケッターの、本と映画と仕事の日記
北川マジック
北川悦吏子という脚本家のことは、かなり積極的に嫌いだ。
なんとゆーか、全体に虫酸が走る。
嫌ったら嫌。
理屈は不要。私が小林幸子が嫌いなことも理屈があるようでないように、サヤインゲンのサヤが嫌いなことも理由はあるようでないように、北川悦吏子脚本が嫌いなんである。

強いて理由をあげるならば
●あまりにも「売れ線狙い」のあざとさ
●ミーハーに過ぎる背景と展開
●おまえは少女漫画家かっ(しかもB級の)と突っ込みたくなるセリフと思想
●勝手に自分を「ブランド化」しはじめ、「恋愛の神様」とか「教祖」とか言い出しそうな(分不相応な)自意識過剰さ

等が理由かもしれないけれども、はっきりいって、そういう脚本家は他にもいるから、別にそれが理由というわけじゃないのかもしれない。
とにかく私は、昔っから、北川悦吏子が嫌いなんである。
いっちばん、ダメだこりゃと思ったのは、先日書いたクッサくさK村T哉と、私の敬愛する天才山口智子を起用した「ロングバケーション」である。天才山口智子にあーーーんなダッッッッサイセリフを言わせるなんて、なんとゆー冒涜かと。私は初回の10分で、山口智子が花嫁衣装で話すいくつかのセリフを聞いただけで、とても耐えられなくなり、見るのをやめてしまった。
ドラマ界のクズ「ビューティフルライフ」もこの脚本家とK村T哉のコンビであったか。視聴率とは常に、クズなものほど高いものである。その証拠として山田太一ドラマで高視聴率のものがいったい何本あったであろうか?


そんな大嫌い北川悦吏子脚本であるが、しかしながら、2本だけは、特別なものが存在する。
言いたくはないが、「愛していると言ってくれ」と「オレンジデイズ」のリンゴとミカンの聾唖2部作である。
この2作だけは、ほめたかないが、しかし、どうやっても所謂「北川マジック」にはまってしまう。
今日も、「オレンジデイズ」の再放送が始まった。
ちょうど朝飯食おうかとテレビをつけたら、第一話である。
「北川マジック」にかかってしまった。
チャンチャラチャン(←アメリカンホームダイレクトの音)
また、魔法にかけられてしまったぁああああ。

どうしてこんなおもしろいんじゃぁああああ!!!
わしは、この女の脚本のドラマなんか絶対見たくないんじゃぁあああ!!
またこの女が著作権料を取るのに協力してしもうたぁああ!!
そんなんはいやじゃぁあああ!!
でもおもしろいんじゃぁあああ!!

理由を考えたい。
(1)「愛している=吉祥寺舞台」「オレンジデイズ一話=豊島園舞台」どっちも舞台が超身近なこと。
(2)ウソウソ、それはやっぱ付け足し。ホントはね、「悪している」のトヨエツ、オレンジデイズの主演2人、この役者達のハマリ方がハンパじゃないってことであろう。

トヨエツを最もうまく描いたのは多分「愛している」だし、オレンジデイズの二人は、もーこれ以上ないっつーくらい、ピッタリであった。二人のキャスティングが見事。つーか、この二人のキャストでこの物語にしたところがズバリものすごいストライクなわけ。球速180kmくらいの超剛速球のストライクなわけ。ど真ん中で誰もが見送るしかないような見事なストライクなわけ。

大嫌いな北川悦吏子であるが、この再放送だけはまたどうしても見てしまうことであろう。2年に1回は、「愛していると言ってくれ」の再放送をやってても、そのたんびに、必ず見てしまうようなものである。
だって、トヨエツが、駅のホームで「きつね」ですよ。「きつね」。泣ける。

テーマ:テレビドラマ - ジャンル:テレビ・ラジオ